Excelでは欠かせない、表を作成するための基本的な操作方法をマスターしましょう。
「各支店別売上高の推移」という表を作成してみよう。
こんな感じの表です。経理部門なんかでは必ずといっていいほど作成する表ですね。
文字列の入力
まず、日本語変換パレットを表示させます。日本語入力ができる状態にするには、「半角/全角」キーを押します。
右下のタスクバーに「あ」と表示されているはずです。
まずは表のタイトルを入力しましょう。
①セルB1をクリックしてキーボードから「かくしてんべつうりあげだかのすいい」と入力し、スペースキーを押します。
そして各文節を「各支店別売上高の推移」となるように変換(スペース)&確定(Enter)します。
②同じように、表に必要な単位の表示を入力します。
セルD2をクリックしてキーボードから「(たんい:えん)」と入力し、スペースキーを押します。「Enter」キーで確定します。
連続するデータの入力
ここでは、「4月、5月、6月」の見出しを連続データとして、能率的に入力してみましょう。
①セルB3をクリックして「4がつ」と入力し、変換します。
②マウスポインタをセルB3のセルポインタの右下隅に移動すると、マウスポインタの形が「+」にかわります。
③マウスポインタが「+」の状態で、セルD3までドラッグしてボタンを離します。
ワンポイントアドバイス
連続データの自動入力は便利ですね。
例えば、次のようなデータも、連続データとして入力できます。
元のデータ(A1:B5を選択して、E列までスライドしてコピー)
↓
1行目:月、火というパターンから、C列目から水、木、金と自動で入力されました。
3行目:1月、3月というパターンから、5月、7月、9月と自動で作成されました。
4行目:1時間おき、5行目:15分おきで自動入力されました。
見出しの入力
A列に各支店名と「合計」を入力しましょう。
①セルA4をクリックして「ふくおかしてん」と入力し、変換します。
②「↓」キーを押してセルA5に移動し、「とうきょうしてん」と入力して変換します。
③続けて「大阪支店」と「合計」も同じように入力します。
数値の入力
各支店の4月から6月までの売上高を入力しましょう。
「半角/全角」キーを1回押してツールバーを半角モードにします。
セルB4をクリックして「1536000」と入力します。「→」キーを押してセルC4に移動します。
同じようにしてセルD6まで入力します。
ワンポイントアドバイス
表を作成するときは、数値や文字列、計算式などをつづけて入力する必要があります。
日本語入力の状態でも数値は入力できますが、入力のモードを切り替えて作業をおこなうと、効率よく作業ができます。
日本語入力のときは日本語入力モードで、数値や計算式を入力するときは「半角/全角」キーを押して、英数字入力モードにします。
1回押すとモードが切り替わります。
全角モード(日本語を入力するときに使います)
半角モード(数値や計算式を入力するときに使います。)
計算式の入力
ここからがExcel表の威力が発揮される部分ですよ。
月別の各支店別売上高合計を求めましょう。セルB7に直接手入力で「=B4+B5+B6」
と入力することもできますが、つぎの方法で入力してみましょう。
①計算式を入力するセルB7をクリックして「=」と入力します。
②計算式に使うセルB4をクリックして「+」セルB5をクリックして「+」と入力し、セルB6をクリックして「Enter」キーを押します。
こんな感じで色わけされるので数式内の色とセルの色が同じになるように表示されるので見分けがつきやすいですね。
セルB7に4月の各支店別売上合計「7886000」が表示されます。
計算式の複写(コピー)
セルB7の計算式をC7とD7に複写しましょう。
①複写元のセルB7をクリックして[コピー]ボタンをクリックすると、セルB7の周囲の線が点線となり回転します。
②複写先のセルC7とD7をドラッグして範囲を指定し、[貼り付け]ボタンをクリックします。
③「Enter」キーを押して確定します。
次の方法でも複写できます。
セルB7をクリックし、マウスポインタをセルB7の右下に移動します。「+」が表示されたらD7までドラッグします。
もっと慣れてくると、セルB7で[Ctrl]+[C](コピーのショートカット)、C7からD7を選択した状態で[Ctrl]+[V](貼り付けのショートカット)でもOKです。(こっちの方が早い)
これで表は完成です。
Excelのここが便利!「コピー&貼り付け」
Excelのコピー&貼り付けは、ワープロのように文字や数値をそのまま複写するだけではありません。
計算式・関数を複写した場合、複写先の列や行で使えるように、セル番地が自動的に調整されるたいへん便利な機能です。
例えばこの例題では、セルB7の「セルB4からB6の合計を求めなさい」という計算式は、複写先のセルC7とD7で使えるように「セルC4かりC6の合計を求めなさい」,「セルD4からD6の合計を求めなさい」というように自動的に位置関係が調整されました。(相対参照といいます。)
Excelのここが便利!再計算機能
福島支店の4月の売上高を「2897000」から「2899000」に修正しましょう。
①セルB6をクリックして「2899000」と入力し、「Enter」キーを押します。すると、セルB7の値がかわります。
セルB6を修正すると、合計を表示するセルB7も「7886000」から「7888000」に表示がかわります。
これは、再計算機能といって、計算式にセル番地が使われているために、その数値を修正すると自動的に計算結果も修正されるExcelのたいへん便利な機能です。
セルB4からD6までの範囲にあるほかの数値も変更して確認してみましょう。