Excelの表は資料として作成する場合、見た目も重要です。
こちらの記事、「Excelで表を作成する方法【初心者のためのエクセル使い方講座】」で表を作成しました。
今回はこちらの表の体裁を整えてみましょう。
このような見た目的に整った表に仕上げてみましょう。
このような調整を行っています。
（a）タイトルの文字のフォントとサイズを変更し、バランスよく配置する
（b）３行目と７行目の行の高さをそれぞれ「15」，「16.5」にする
（c）A列の列幅を「10」にする
（d）支店名をセル内で均等に割り付ける
（e）列見出しは中央揃え（センタリング）とする
（f）数値には、￥記号と３ケタごとにコンマ(,)を付ける
（g）表にけい線を引く
フォントとサイズの変更
元データはこのようなデータです。→ 表の体裁を整える演習
はじめに、タイトルの文字のフォントとサイズを変更して、セルの中にバランスよく配置しましょう。
（１）フォントとサイズの設定
フォントとは、文字の種類のことで、「明朝体」「ゴシック体」「丸ゴシック体」などいろいろな種類があります。
文字のサイズとは、文字の大きさのことで、ポイントという単位で設定します。
「文字サイズ」（8.0ポイント）
「文字サイズ」（10.5ポイント）
「文字サイズ」（12.0ポイント）
Excelでは、とくに設定しなければふつう11ポイントで表示されます。
①表示を変更するセルB1からE1まで範囲を指定します。
注：セルE１まで範囲を指定しているのは、あとで文字をバランスよく配置するためです。フォントとサイズを変更するだけならセルB１をクリックし、次の②～④のように設定して「OK」をクリックします。
②「ホーム」から「フォント」の「
」を選択します。
③「セルの書式設定」ダイアログボックスが表示されるので、「フォント」をクリックします。
④フォント名「MS P明朝」、サイズ「16」ポイントを設定します。
ワンポイントアドバイス
単に文字を太くしたいなら、変更する範囲をドラッグして指定し、
「太字」ボタンをクリックします。ポイントについても、変更する範囲をドラッグして指定し、
「フォントサイズ」ボタンをクリックして変更することができます。
複数のセルにまたがる文字の配置
タイトルの文字をB列からE列までの間で均等割り付けします。均等割り付けとは、文字列の両端の位置をきめて、その間で文字を均等に配置することです。
①［配置］をクリックして配置の画面を表示させます。
②［横位置（Ｈ）］ボックスをクリックして一覧を表示させ、「均等割り付け」をクリックします。
③［文字の制御］の［セルを結合する（Ｍ）］チェックボックスをオンにします。
④
をクリックします。
つぎのように、タイトルの文字がバランスよく配置されます。
行の高さの変更
３行目の高さを16ポイント、７行目を16.5ポイントに変更します。（数値は好みです。いろいろと変えてみてください。）
（１）［行の高さ］ダイアログボックスで設定
①高さを変更する行番号をクリックし、３行目全体を範囲指定します。
②メニューバーから「書式」－「行の高さ（H）」を選択します。
③「行の高さ」ダイアログボックスが表示されるので、「行の高さ（R）」ボックスに標準のポイント数が反転表示されている状態で「16」と入力します。
④ 
をクリックします。
ワンポイントアドバイス
今回は扱っていませんが、文字を行の中央にしたければ、
メニューバーから「書式」－「セルの書式設定（E）」を選択し、
「セルの書式設定」ダイアログボックスを表示させ、
「配置」をクリックして、「標準」を「中央揃え」に変更します。
7行目の行の高さも１と同じ操作方法で設定できますが、7行目はマウスポインタで設定しましょう。
マウスポインタを7行目と8行目の境界に合わせるとマウスポインタの形が
に変わるので、下の方にドラッグします。ポイント数が右上に表示されるので、「高さ：16.50（22ピクセル）」になったところでマウスのボタンを離します。
列幅の変更
列幅とは、セルの横幅のことです。ここではA列の列幅を「10」に変更します。
①列幅を変更する列名をクリックし、A列全体を範囲指定します。
②ホームタブから「セル」－「書式」－「列の幅（W）」を選択します。
③[列幅]ダイアログボックスが表示されるので、[列幅](C)]ボックスに標準の列幅数が反転表示されている状態で「10」と入力します。
④「OK」をクリックします。
列幅は、行の高さと同じように、変更したい列と列の間にマウスポインタを合わせ、を表示させて変更することもできます。
注意しよう
[幅(W)]と[標準の幅(S)]の違い
[幅(W)]
選択したセル範囲の幅を変更します。
[標準の幅(S)]
作業中のワークシートで、これまでに列幅が変更されていないすべての列の幅を変更します。
ワンポイントアドバイス
列幅は、0から255を指定することができます。入力したデータの長さに比べて列幅が小さい場合は、セル数値は「###」と表示され、文字列は途中までしか表示されません。また列幅が0の場合、その列のセルは表示されません。
④均等割り付け
A列の見出しを均等割り付けします。
①ひきつづきA列全体が範囲指定されていることを確認します。
②メニューバーから「ホーム」－「フォント」－「
」をクリックします。
③「セルの書式設定」ダイアログボックスが表示されるので、「配置」をクリックします。
④「横位置」ボックスをクリックして一覧を表示させ、「均等割り付け」をクリックします。
⑤「OK」をクリックします。
ワンポイントアドバイス
セルの書式設定や行の高さ、列の幅を変更させるダイアログボックスは、変更したい範囲を指定したあと、右クリックで表示させることができます。
⑤中央揃え
入力されたデータは、セル内で文字列は左揃え、数値は右揃えで表示されます。これを変更して、３行目の見出しを中央揃えにしてみましょう。中央揃えは一般に、センタリングともいいます。
①セルB３からF３まで範囲を指定します。
②「中央揃え」ボタンをクリックします。
注：左揃えにもどしたいときは、
「左揃え」ボタンをクリックします。
⑥数値に\記号とコンマを付ける
数値の表示形式を変更しましょう。これも変更する範囲を指定して、ツールバーのボタンをクリックして設定できます。
①セルB４からF７まで範囲を指定します。
②「通貨スタイル」ボタンをクリックします。
注：
「桁区切りスタイル」ボタンをクリックすると、\記号を付けずに、「，」（コンマ）だけを表示することができます。
⑦けい線を引く
（１） 基本的な引きかた
画面上では、それぞれの文字や数字はセルごとに区切られていますが、実際にはセルの枠は印刷されません。印刷したとき表の形式となるように、けい線を引きましょう。
①けい線を引くセルA３からF７まで範囲を指定します。
②「罫線」ボタンをクリックします。
③新たに表示されたパレットのなかから「格子」をクリックします。
クリックすると反転表示が解除されて、けい線が表示されます。
（２）けい線の変更
外枠だけを太い線に変更してみましょう。最後にけい線の種類を指定する操作を除いては、基本的な操作方法は同じです。
①外枠を太い線で引くセルA３からＦ７まで範囲を指定します。
②「罫線」ボタンをクリックします。
③「太い外枠けい線」をクリックします。
けい線をまちがえて引いた場合には、
「元に戻す」ボタンをクリックして、まえの状態にもどします。
⑧入力済みデータの移動
最後に、セルＤ２に入力されている「（単位：円）」の移動をします。
①移動もとのセルＤ２をクリックして[切り取り]ボタンをクリックします。
②移動先のセルＦ２をクリックして[貼り付け]ボタンをクリックします。
ショートカットだと、[Ctrl]+[X]で切り取り、[Ctrl]+[V]で貼り付けすることもできます。
慣れてくるとショートカットの方が早いのでこちらを使うことをオススメします。
